代表ブログ

世界観だけを語る

荒野に花を、乾いた空気にユーモアを。
どうも、株式会社ダニエルズアーク代表のダニエルです。

ダニエルが自分で会社をやり始めてから、サラリーマン時代と比べ、いろんな経営者やビジネスマンと会う機会が極端に増えるようになった。

  
初対面の人との名刺交換なんかの時に「ダニエルです」と名乗るのか「大原です」と名乗るのかを今だに迷いつつも、「ダニエルです」と言うとインパクトがあるので、最近は「あ、ダニエルです」と名乗りつつ『なんか海外で生まれてミドルネームでもあるんだろうな風』の爽やかな顔をこしらえることに徐々に成功しつつある。

たいていは「え、ダニエルって日本人じゃないんですか?」とほぼ100発100中でベタな質問をされるので、「いちおうマダガスカルで産まれたことになっています。」と返し、相手が沈黙する時間は何秒かをストップウォッチで測ることを最近の唯一の楽しみとしている。

まあ、それは置いておいて、その初対面の時の簡単な自己紹介の中で、「自分はこんな感じで今事業をやってます」みたいなことを言うとたまに「あなたの会社の商品の売りは何ですか?」みたいなことを聞いてくる人がいる。

この質問自体別に悪いことじゃないんだと思うんだけど、基本的にダニエルは初対面の人に商品やサービスの売りとかは一切話さないようにしている。

なぜなら、それらは二の次だと思っているからだ。

まず一緒に仕事をする前に、自分が作り上げたい世界の話をするようにしている。

ダニエルが今独立して究極の遊び=仕事をしている理由は、「遊びを突き詰めて仕事にする」とか「社会で縛られている個人を遊びで開放する箱舟を作る」というのがメインで、これをいつも話しているのだ。

そうすると、それを面白がってくれた人とはかなりの高確率で最高にエキサイティングな仕事ができるし、逆にここにあまり興味がなく「いくらでどんな仕事をしてくれるのか」にしか関心がない方とは、残念ながらあまり楽しい仕事にならないことが多いので、最近はこの手の方のご依頼は丁寧にお断りしている。

「人はWhy なぜで動く」と言うのはけっこう有名な話で、アップルの例え話は誰でも聞いたことがあると思う。

普通の家電屋さんは「この家電はこんな優れた性能を持っていて、こんな機能を新しく搭載していて、こんな価格です」と商品を紹介する。

反対にアップルは「我々はこんな世界観を目指しています、そのためにこの素晴らしいiPhoneを作りました」と製品の紹介をする。

つまり前者は製品のみを語り、後者は世界観を語っているのだ。

結果がどうなったかは、皆が今手に持っているスマホが証明しているから言う必要はない。

「アップルはWhyを語ってるから自分も語る」みたいなのはダサいのであれだが、基本的にダニエルも世界観しか語っていない。

いや、むしろアップルの方がダニエルの世界観を語る方法を完全にパクったと考えている。

いや、うん、絶対にそうだ。

りんごかじったマークとかも絶対にそうだ。

本当はあれがダニエルズアークのロゴになるはずだった。

とまあ、ダニエルのことは適当にひっぱたいてもらっておいて、重要なのはやっぱり世界観だよなあということでした。

皆さんはどんな世界を作りたいですか?

チャーリーとチョコレート工場ですか?白馬の王子様に乗る私ですか?

蟹工船ですか?

きっとその世界観に惹きつけられて、人も仕事もお金も、後からついてくると思うんだよね。